2025/6/29
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ごあいさつ
こんにちは、なにわt4eです。いつも本ブログをお読みくださり、本当にありがとうございます。
お知らせです。テレ東BIZの対談番組「池上彰がいま話を聞きたい30人」で池上彰氏と数学者の新井紀子氏が出演するのですが、新井氏が最近読んでいる本として拙訳『大阪弁で読む“変身”』が紹介されました。本書が対談のテーマという訳ではなく、話の最後に新井氏が「最近読んだこの本がおもしろかった」と少し紹介してくださってます。(下記動画の23:15から)。
対談そのものも「数学でつまづいてる人は、数学が苦手なんじゃなく『数学語』という外国語に不慣れなだけ」「教科書を読み倒そう」というとてもおもしろいものなので、下記リンクよりぜひご覧ください!

さて、「読者さんのご来訪あり」の連続日数137日を記録しました。現在の最長記録は221日、ただいま記録の更新を目指して奮闘中です。今後も、あなたの胸を打つ本・お役に立つ本をご紹介すべく精進してまいります!
現在、人気記事四天王のラインナップは以下の通り。
・『ある行旅死亡人の物語』(武田惇志・伊藤亜衣)名もない女性が残した「物語」
・『レディ・ジョーカー』(髙村薫)人間とは?組織とは?
・ここは今から倫理です』第7巻(雨瀬シオリ)なんで殺しちゃいけないの?
・『デビルマン』(永井豪)「地獄へおちろ人間ども!」
再び『デビルマン』が食い込んでいますが、もう少し幅を広げて上位5~6位で見るとぱやぱやくん「社会という『戦場』では意識低い系が生き残る」(←本ブログの紹介ページへ飛びます)も安定して読まれていました。これら以外では『木暮姉弟のとむらい喫茶』第1~3巻の記事もよく読まれています。完結という形で私たちは本作を喪いましたが、消滅したわけではありません。亡き人が形を変えて、その人を大切に思う人のそばにいるように、これからも本作は私たちの死別や喪失に静かに寄り添ってくれることでしょう。
成長日記16回目に至るまで
成長日記第15回と今回の間に上げた記事は以下の通りです。(全て本ブログの紹介記事へ飛びます)
・『地面師たち』(新庄耕)騙すかバレるか! 話題沸騰の詐欺サスペンス!
・『小説』(野崎まど)小説って何? どうしておもしろいの?
・『はっちぽっちぱんち』第4巻(原作:カツラギゲンキ、漫画:嵯峨あき)「信念」って何だろう?
・『Darkhorse(ダークホース) 好きなことだけで生きる人が成功する時代』(トッド・ローズ、オギ・オーガス)この本を 読めばワクワク 止まらない!
・『木暮姉弟のとむらい喫茶』(うおやま)第3巻 喪って、手に入れて、そして与えて
・『はっちぽっちぱんち』第5巻(原作:カツラギゲンキ、漫画:嵯峨あき)いるべき場所、友への思い
・『拳奴死闘伝セスタス』第8巻(技来静也)王者vs叛逆者
今なお話題の『地面師たち』は、人間らしさを捨てきれない元善人と悪のカリスマという対比が鮮やかな印象を残します。
本屋大賞は惜しくも逃しましたがノミネートから3位を受賞した『小説』は、多様な読み方ができて複雑な一方で心を揺さぶるおもしろさもある傑作。
『はっちぽっちぱんち』第4巻はレミの男前が炸裂! 格闘技に関心のない方が読んでも胸が熱くなること請け合いです。
『ダークホース』は「『こんなん読んだで!』成長日記20230924」で近いうちにご紹介しますと申し上げましたが、諸事情あって時間がかかりました。すみません。本当にワクワクする本なので、ぜひご一読くださいね!
とうとう完結した『木暮姉弟のとむらい喫茶』。SNSでも静かな話題を呼んだ本作に寄り添ってもらった私たちは、人にどう寄り添って行くのでしょうか? それを問う作品でもある気がします。
『はっちぽっちぱんち』第5巻は退路を断った希歩の覚悟、そして希歩を守るため命を削るレミの姿が読む者の心を揺さぶります。
『拳奴死闘伝セスタス』第8巻は持てる者・ソロンと持たざる者・エムデンの激突です!
AIの進化で現実味を帯びてきた作品
昨今、AI(人工知能)の進化は本当に目を見張りますね。それとともに様々な問題が起きてきました。AIに取って代わられる仕事は何か、AIで書いた小説の著者を人間が名乗っていいのか、AI作成のポルノによるプライヴァシー侵害、などなど。今後、私たちはAIとどう向き合っていけばいいでしょう?
それを考える上で、重要なヒントになる作品があります。AIの進化によって現実味を帯びてきた作品、それを今回ご紹介いたします。
・『フランケンシュタイン』メアリー・シェリー(←Amazonの紹介ページへ飛びます)
記事でもご紹介した本作、「マッドサイエンティストが作った怪力モンスターが大暴れ」という単純な作品ではありません。科学を志す若者が苦心惨憺の末に造り上げた人造人間は、やがて高度な知性と複雑な感情を獲得するものの決して孤独は癒されず、怒りに燃えてフランケンシュタインを追い詰める。悲しい復讐のドラマ『フランケンシュタイン』は、「AIが自我に目覚めた時、AIの造り主である人類はAIとどう向き合うのか?」という難問を突き付ける作品でもあります。
・『真夜中の戦士』永井豪(←Amazonの紹介ページへ飛びます)
機械の肉体と人間の心を併せ持った存在、アンドロイド。9世紀近く人間の代わりに戦い続けた彼らを待ち受けていたものは、栄光に満ちた勲章でも感謝やいたわりの言葉でもなかった…。人間よりも人間らしいアンドロイドの命と尊厳をもてあそぶ未来の人間が、私たち自身の未来ではないと誰に断言できるでしょう?
・『山椒魚戦争』カレル・チャペック(←Amazonの紹介ページへ飛びます)
高度な知性を持つ山椒魚をいいようにこき使っていたらいつの間にやら逆捩じを食わされる、という歴史的名作。もともとナチスに対する痛烈な皮肉として書かれた作品だそうですが、山椒魚をAIに置き換えてみると…。
他にも、人間の刑事に混じってロボット刑事がロボット犯罪の捜査に加わるものの機械の体ゆえに差別されたり葛藤したりする石ノ森章太郎『ロボット刑事』、人間の良心がいかに当てにならないかを痛烈に風刺した同じく『人造人間キカイダー』(発表当時は石森章太郎)、どこか人間臭いロボット・ロビタが殺人を犯す手塚治虫『火の鳥・復活編』も、人間とAIの関係を考える上では外せない名作です。リモコンを操作する人間次第で正義の味方にも悪の化身にもなる巨大ロボの物語、横山光輝『鉄人28号』も今改めて興味深いですね。
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