洋書チャレンジ! Midge Ure ‘IF I WAS…’編 パート13

 こんにちは。なにわt4eです。お久しぶりの洋書チャレンジ、13回目です。

 健康上の理由でツアーをキャンセルしていたミッジ・ユーロ氏ですが、めでたく無事復帰! 2026年5月からはイギリスツアーを開始予定、それに先駆けてなんと新作まで出してくれました。氏の復帰を心からお喜び申し上げます。
 ミッジ・ユーロ氏は、新作2枚組アルバム『マン・オヴ・トゥ・ワールズ』に次のようなコメントを寄せてくれています。

「この40年間に僕が作ってきたアルバムのほとんどすべてに、少なくとも1曲はインストゥルメンタル曲が収録されています。このアルバムでは、その部分をさらに掘り下げて、自分のやっていることの“2つの側面”を見せたいと思いました。ツアーもこのアイデアを反映したもので、長年手がけてきたインストゥルメンタルに加えて、楽曲やアルバム収録曲、そしてファンに愛されている曲を組み合わせて、観客を旅へと誘う内容になるでしょう」
(出典:amass「ウルトラヴォックスのミッジ・ユーロ 12年ぶりのオリジナル・アルバム発売 1曲試聴可」2026/03/10。翻訳はこの記事による)

 で、ファーストシングル「ジャスト・ワーズ」が試聴できるので、さっそく聴いてみました。ミッジ・ユーロらしい、穏やかでどこかダンディな曲調に乗った伸びやかな歌唱は、まるで音楽づくりやツアーに復帰できた喜びが噴き上がるようです。上記記事のサイトから試聴できますので、ぜひどうぞ。

 なおアルバムはこちら(←Amazonの紹介ページへ飛びます)で販売されています。発売予定日は2026年5月8日。国内版の販売予定は不明ですが、みなさんにもミッジ・ユーロ氏の新作をお楽しみいただければ幸いです。

※お断り
 洋書チャレンジの記事において、引用文は特に断りがない限り全て私の訳です。

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目次

第13章:見た目が大事

 ウルトラヴォックス、少なくともミッジ・ユーロ加入後の後期ウルトラヴォックスは視覚的な美意識も非常に重視するバンドでした。例えば後期としては1作目にあたる『ヴィエナ』のジャケット。

 どうです、クールでしょ。で、ちょっとキザでしょ。これは彼ら自身が「ウルトラヴォックスの音楽を視覚で表現したらどうなるか?」を突き詰め、それを反映させたものであったようです。

ひとたびレコードがリリースされたらアートワークもヴィデオも外部の人間に任せるべきだなどと私たちは信じてなかった。視覚的要素は音楽の延長なのだから、自分がそこに関わり全てがどう作用するかを学んで自分でやるべきだと私は信じていた。(P.123)
ウルトラヴォックスにとってヴィデオは作曲をとことんつきつめたものだった。歌詞の世界観を創造し、次のステップではそれを目に見える形にする。(P.126)

 事実、ミッジはこうも語っています。

80年代初頭、ウルトラヴォックスはファッションに一家言持っていた。私たちの装いは明らかに個性的だった。何しろ流行遅れの紳士服に強い関心を持っていたのだ。(P.121)

 こうしたヴィジュアル面への深い関心は、ミッジのご両親がオシャレさんだったことが影響しているかもしれません。

ウルトラヴォックスはモンスターを育てた?

 そうした彼らの姿勢は、ちょうどMTV(プロモーションヴィデオを通じて音楽を紹介するTV番組)の台頭と相まって他のバンドにも大きな影響を与えました。ただ、ミッジはそれを誇りに思いつつも、ある種の懸念を抱いていたようです。

今日、MTVや他の多くのチャンネルでポップスのヴィデオを見ると私はよく思う。ウルトラヴォックスは怪物の創造に一役買っていたのだと。(中略)不幸にもアイデアはあっという間に尽きて、イマジネーションの欠如をごまかすためにプロモーションヴィデオにどんどん金がつぎ込まれるようになった。(P.129)

 とは言えこの後で「幸いテクノロジーのおかげで──安価なコンピューターとソフトウェアのプログラムのおかげで──、再びアイデアのある人は誰でも低予算でヴィデオを作れるようになった。スタート地点に戻ったのだ」(同)とも書いているので、創造力の欠如を大金でごまかすようなやり方から再び創造力の勝負へ戻ったとも考えているようです。
 ただ本書が執筆されたのは2004年。現在はミッジが望ましいと考える、創造力で勝負する時代と言えるでしょうか?

それはそれとして、

当時はポニーテールがとてもクールだったが、1年するかしないかでダサいとみなされるようになった。(p.122)

ラッシュ「ザ・ビッグ・マネー」のPVでポニーテールを披露していたニール・ピヤト氏の立場は……(笑)。すみません、オタクネタで。いやあれはポニーテールというより三つ編みか?

 次回は第14章、いよいよバンド・エイドです!

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この記事を書いた人

名もなき大阪人、主食は本とマンガとロックです。

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