【広告】ここをクリック→こちらから書籍情報をごらんください。
【広告】ここをクリック→本は、聴こう。Amazonオーディブル。
先にまとめから
「ボス、給料を1.5倍にしてください」
「理由もないのに、できるわけないだろ」
「わかりました、会社辞めます\(^∇^)/」
\これでいいんです!/ (表紙折り返しより)
・明日は今日よりリッチになりたい
・毎日をもっと楽しく生きたい
・なんか今の世の中、息苦しいなあ…
あなたがそんな気持ちでおられるなら、ぜひご一読ください。本書で野瀬氏が提唱する「インド式」には、お金も心もハッピーな人生のヒントが満載です!
※給料アップや不安解消などの効果を保証するものではありません。ヒントとしてお役立てください。
美濃達夫さんとの会話
「…(深いため息)」
どうされました、美濃さん?
「実は2週間くらい前、インフルエンザになっちゃいまして」
それは大変でしたね。もう大丈夫ですか?
「おかげさまで全快しましたが、まる一週間仕事を休みました。で、復帰初日にある人から『職場に迷惑かけといて菓子折りの一つも用意してないのか?』と説教されましてね。それを思い出すとまだため息が出ます」
そうでしたか…一番苦しかったのは美濃さんなのに、その傷口へ塩を塗り込んで何が楽しいんでしょうね。
「そう言っていただけるとありがたいです」
迷惑と言えば、とてもおもしろい本があるんです。美濃さんにもその方にも読んでいただきたいですね。
「そんな本があるんですか?」
ええ。野瀬大樹『お金儲けは「インド式」に学べ!』です。一言で言うと「インド式の考え方や行動を取り入れて、楽しくリッチに生きよう!」という本です。著者の野瀬氏はインドで会計士として働いていて、その経験が本書のもとになっています。
「そのインド式とは何か、ご説明ください」
いろいろありますが、私が特におもしろいと思ったのは
・60点主義
・他責思考、というより自責しない思考
・自分に甘く、人にも甘く
・頼れるものは頼ろう
という考え方ですね。
60点主義
これは「60点の出来でいいからまずやってみる」というものです。そのうえで問題点やクレームがあればその都度改善すればいいじゃないか、100点の出来になるまで待ってたらいつまでたっても何もできない、というわけです。だからインドはビジネスが速く成長もする、日本人にとっては100点主義が思わぬ弊害をも生んでいる、そう野瀬氏は述べています。
「思わぬ弊害、と言いますと?」
詳しくは本書に譲りますが、要は「チャレンジできない」ということです。
他責思考、というより自責しない思考
オレのせいじゃない! と考えて気持ちを切り替える。あるいは最初から落ち込まないという考え方ですね。
仕事で大きなミスをした→この程度は「ミス」とは言わない、謝る必要などない!
家族がいるのに失業した→オレは悪くない、オレのよさを理解できない会社が悪い!
独立したものの全然売上がない→オレのせいじゃない、景気が悪いせいだ!
日本人にすればかなり無責任だが、逆に考えると、「常に非常にポジティブにマインドをリセットする生き方」ともいえる。(P.120、強調は原文のまま、以下同じ)
「そう聞くとおもしろいですが、よく『自責思考じゃないと成長しない』と言いませんか?」
そうですよね。野瀬氏も100%他責思考でいいとまでは言っておらず、何でもかんでも自責してしまう日本人の思考パターンはある程度緩めてもいいんじゃないかと書いています。
「確かに、例えばどう考えても不可抗力である大雨とか大雪とかで電車が止まった時に駅員さんが『ご不便をおかけして申し訳ございません』と謝るのは、会社としての建前もあるとはいえ自責が過ぎますね」
自分に甘く、人にも甘く
野瀬氏によればインド人は遅刻が多いうえに悪びれもしない、その代わり人の遅刻も気にしないそうです。
インド人の子どもへの教育方針は、よく次のように語られる。
日本は、
「人に迷惑をかけてはいけない」
と教える。
他方、インドでは、
「どうしても人は人に迷惑をかけるのだから、あなたも他人からの迷惑を許せ」
と教えるという。(P.147~148)
「何と言うか、ちょっと救われる気がしますね。先ほど、私や私に説教した人に読んでほしいとおっしゃったのはこれのことですか?」
ええ、そうです。日本語でも「おたがいさま」という言葉があるんだから迷惑もおたがいさまでいいんじゃないかな、と私はこれを読んで思うようになりました。
頼れるものは頼ろう
積極的に身内に頼ることがインド社会のセーフティネットになっており、だから安心して様々なチャレンジができる、というわけです。
最初は自分でがんばる。でも困ったら親に頼る。兄弟に頼る。むろん、制度にも頼る。と同時に、周りにそういう人がいてもたたかないという考え方だ。(p.193)
インド人に言わせるならば、日本には年金もある・健康保険制度もある・生活保護もある・加えて家族もいる、それなのに生活に困窮し、果ては不幸にも餓死する人がいるのが「まったく理解できない」となる。(P.195)
「色々な家族がありますから一概に『日本人も身内に頼れ』とは言えないでしょうが、人や制度を頼ることにもう少し寛容でもいいんじゃないの? と思うことはありますね。結果的にそれが自立につながることもあるでしょうし、このご時世生活保護だって明日は我が身なんですから」
同感です。
それ以外にも昇給交渉の仕方とか金持ちに対する見方とか、おもしろい考え方や行動がてんこ盛りですよ。
「なにわt4eさんのご感想をお聞かせください」
こんな風に生きられたらさぞ生きやすくて楽しいだろうな、と思いました。ゆるくていい加減、だけど前向きでいざとなったら積極的。読んでいて憧れすら感じます。
「とりあえず、がんばりますわ。でも、がんばってもできなかったら、そりゃ、しゃーない。オレらのせいやないでぇ」という考え方も、ある程度は、取り入れてもいいのではないだろうか。(P.209)
これを口に出して言うかどうかは別として、こんな風に考えられたら仕事も生活もかなり楽になるでしょうね。エピローグで紹介されている、スマホ一つで報酬10倍を実現したインド人ガイドのアイデアとバイタリティーには感服しました。野瀬氏が言うところのインド式を、いきなり100%は無理でも少しずつ取り入れてお金も心もハッピーに生きたいと思います。
もちろん「貧乏だけどそれなりに幸せ、お金にガツガツする気はないよ」という方も素敵だと思いますし、そういう方をとやかく言う気はありませんので念のため。
【広告】ここをクリック→こちらから書籍情報をごらんください。(kindle版)
【広告】ここをクリック→本は、聴こう。Amazonオーディブル。