「こんなん読んだで!」成長日記22

2026/1/27
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目次

ごあいさつ

 こんにちは、なにわt4eです。いつも本ブログをお読みくださり、本当にありがとうございます。

 本ブログを設立して以来、朝の食事や片付けが終わったら読者さんの来訪数をチェックするのが日課となりました。で、読者さんご来訪ありの連続日数記録は2026年1月27日時点で349日、連続一年は目の前です! いつもながら、「こんなん読んだで!」を訪ねてくださるみなさん、本当にありがとうございます。丹精込めて書いた記事を読んでいただけることが、何よりの励みです。
 今後も楽しくてお役に立てる記事を書いてまいりますので、よろしくお願いいたします。
 現在、人気記事四天王のラインナップは以下の通り。

『レディ・ジョーカー』(髙村薫)人間とは?組織とは?
『ここは今から倫理です』第7巻(雨瀬シオリ)なんで殺しちゃいけないの?
『ある行旅死亡人の物語』(武田惇志・伊藤亜衣)名もない女性が残した「物語」
『デビルマン』(永井豪)「地獄へおちろ人間ども!」

 不動の人気ですね。『ここ倫』と言えば第10巻(←本ブログの紹介ページへ飛びます)の記事もアップ直後から着実に読まれています。「安楽死」はSNSなどでもさかんに議論されるテーマですので、やはり皆さん気になるのでしょう。そして『ある行旅死亡人の物語』がこの殺伐としたご時世に息長く読み継がれているのは、とても大きな意味のあることだと私は思います。

 『小説』(野崎まど)の紹介記事が先月くらいからよく読まれているな、と思っていたら「小説 野崎まど 感想」や「小説 野崎まど ネタバレ」で検索してみると本ブログの記事がそこそこ上位に出ていました。ありがたやありがたや。あ、もちろん本ブログはネタバレなしで書いてますのでご安心を。

成長日記22回目に至るまで

成長日記第21回と今回の間に上げた記事は以下の通りです。(全て本ブログの紹介記事へ飛びます)

『ここは今から倫理です』第10巻(雨瀬シオリ)「“人一人が死ぬ”という事は」

 今回は1記事のみですが、記事に込めた熱量はいつにもまして高いと自負しております。作品中のディベートで「自分たちは安楽死をいいことと考えるか、悪いことと考えるか」の結論は出ませんでしたが、そこが「正解は分からない、ないかもしれない、ただ私はこう思った」が基本スタンスである本ブログとの相性もいいのかもしれません。

最近読んでる本

(全てAmazonの紹介ページへ飛びます)

『誰にも見えない子ども』アンドレア・エリオット
 ニューヨークの片隅に暮らすホームレス家庭の長女ダサニを10年にわたって追ったノンフィクション。黒人差別が生む貧困の連鎖、屋根しかないも同然のシェルター、子どもを保護するというより孤立させるだけの児童福祉システムに翻弄されるダサニと彼女の一家が浮き彫りにするものはいったい何か? ページ数も情報量も膨大なので、一回読んだだけでは理解できた自信がなく、現在再読中。読むのに多少骨は折れますが、それに見合う読み応えは保証します。

『修養』新渡戸稲造

『武士道』で有名な新渡戸稲造氏は、『人間をみつめて』や『こころの旅』などの著者・神谷美恵子氏が幼少期お世話になり、恩人として尊敬している人物。「そんな新渡戸氏がゴリゴリの武士道信者? いや、そうは思えないけどなあ……」と思って『修養』をひもといてみると意外や意外、ここには極めて西洋的とも言える合理主義精神が発揮されていたのです。
 文章はさすがに古式ゆかしくて少々読むに骨が折れるものの、「私も大したやつじゃないし、いろいろ失敗もしているけれど、お互いちょっとでも進歩しようじゃないか」「天の星を目指したはいいが現実は屋根に上がる程度、でもそれでいいんじゃない?」というスタンスで書かれた本書は、今で言えば自己啓発書にあたります。ですが、人間くさい魅力やいっときの流行に流されない洞察は凡百の類書を圧倒。自己啓発書はこれ一冊あれば十分……かどうかはともかく、本書を読むひと時は大いに楽しく有意義なものになるでしょう。

 実は上記の二冊を同時に読んでます。『誰にも見えない子ども』を右目で、『修養』を左目で……ではなく、気分によってあっちを読んだりこっちにしたり。

最近目が離せないマンガ

・『Q研』赤堀君
 成長日記第18回(←本ブログの紹介ページへ飛びます)でご紹介した『きみと一緒に通いたい』(うおやま)と同じくヤングアニマルで連載中、単行本はまだ出ていませんが遠からず出ると思います。「知識量は人間離れしてるけど早押しが致命的に苦手」な雪と「早押しが驚異的に得意だけど性格はめちゃくちゃ難アリ」な一花を中心に据えて、早押しクイズに情熱を傾ける高校生たちを描く作品です。今のところ割と王道の青春マンガ的展開ですが、実に熱い。早押しクイズという、私にとっては未知の世界をかいま見る楽しさもあります。

・『魔法少女イナバ』猫にゃん
 魔法少女イナバにコスプレしつつ人助けに奔走する城戸兎衣(きどうい)。彼女は虐待サヴァイヴァーであり、幼少期はTVアニメ『魔法少女イナバ』だけが救いでした。兎衣は不良にさらわれそうな女性を助けたことで本物の怪物に遭遇、怪物たちとの戦いに身を投じますが……ある種の狂気にとらわれた女性と、これまた別種の狂気に支配された怪物たちの物語は、どんな方向に進んでいくのか!?

・『半分姉弟』藤見よいこ
 今はミックスルーツというのでしょうか、作中ではハーフとあえて呼ばれる、異なるルーツの両親を持つ人たち。彼らの葛藤や憤り、そして共生への模索がテーマですが、ケンカするわ飲んだくれるわ反抗期を引きずるわ、まあ実に生々しい。「差別、ダメ、ゼッタイ」というよりは、「分からないということを分かりたい」「分かり合えなくても一緒にいたい」という登場人物一人一人の熱量が真っ正面から伝わってきます。

 ここまでご紹介した本のどれかを、今後本ブログにてご紹介するかもしれません。その時はまたおつきあいいただければ幸いです。

最近響いたこの一言

人情を知るなら、高尚なる人情、世間の事情を見るなら、健全なる事情を知るがよい。(新渡戸稲造『修養』P.49)
有害なる知識を振りまわし、見なくてもよい縁の下をのぞいて、やれ、あそこに蜘蛛の巣が引っ掛かっている、こちらには犬の不浄物があるのと、言い立てて、あっぱれ社会通だなどと得々たるよりは、知らぬが仏だ。青年は断じて有害なることを知る必要はない。(同P.50)

 変に人間の歪んだ心や社会の暗部をのぞき見して「自分は世間をよく知っている」などと気取ってどうするの、人に触れるなら良い心に触れなさい、社会を見るなら良いことを見なさい……そう新渡戸は語っています。これを読んで私は、昨今あふれる「〇〇の闇」とか「××がヤバすぎる」というフレーズを連想します。陰口大会もこれに近いかも。そうだよな、ただでさえ暗い部分はいやおうなしに目に飛び込んでくるんだから、わざわざ自分から見に行くことないよな、と思いました。それで自分が歪んじゃったらバカみたいじゃん、と。

次の記事もどうぞお楽しみに。

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この記事を書いた人

名もなき大阪人、主食は本とマンガとロックです。

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