「こんなん読んだで!」成長日記17

2025/7/28
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目次

ごあいさつ

 こんにちは、なにわt4eです。いつも本ブログをお読みくださり、本当にありがとうございます。「読者さんのご来訪あり」の連続日数166日を記録しました。現在の最長記録は221日。本ブログをお読みのあなたのおかげで、記録更新に少しずつ近づいてます。今後も、あなたの胸を打つ本・あなたのお役に立つ本をご紹介すべく精進してまいります!  

 現在、人気記事四天王のラインナップは以下の通り。

『レディ・ジョーカー』(髙村薫)人間とは?組織とは?
『ある行旅死亡人の物語』(武田惇志・伊藤亜衣)名もない女性が残した「物語」
・『ここは今から倫理です』第7巻(雨瀬シオリ)なんで殺しちゃいけないの?
『デビルマン』(永井豪)「地獄へおちろ人間ども!」 

 『レディ・ジョーカー』が1位に浮上したこと、『デビルマン』が再び食い込んだことが変化ですね。『ここは今から倫理です』は現在のところ7巻から9巻までご紹介してますが、人気が高いのは7巻の紹介記事。やっぱり7巻で取り上げられた「なんで殺しちゃいけないの?」という、時代を超えた超難問が人を惹きつけるのでしょうか? 
 これからもお楽しみいただければ幸いです。

成長日記17回目に至るまで

 成長日記第16回と今回の間に上げた記事は以下の通りです。(全て本ブログの紹介記事へ飛びます)

『人間をみつめて』(神谷美恵子)生きるって、何だろう?
『ジゴサタ~地獄の沙汰もお前しだい』(洋介犬)絶望のありか、希望のありか

 図らずも、「人間って、幸せって、何だろう?」というようなことを思わず考えてしまう本を続けざまにご紹介してました。もともとこうしたテーマには興味があるので、その影響でもあると思います。

 本ブログをお読みの皆さんも、

「生産性生産性って、ちょっと疲れちゃった」
「こんな自分が生きてる意味って何だろう…」
「人間の心って、どうなってるの?」

などのようなことを考えたことがあるんじゃないでしょうか? そんな時、これらの本があなたの強い味方になってくれます。あなたの悩みを解決はしてくれなくても、ご自分なりの答えを見つける手がかりにはなってくれるでしょう。

最近読んだ本

 この1~2か月でこんな本を読みました。マンガは活字本と比べて早く読んでしまえるので(もちろん内容の深い浅いは別の話です)挙げるときりがなくなるため、ここには含めてません。

 “Shefighter” Lina Khalifeh (『シーファイター』リナ・カリフェ)

 この本を読んだのはニューズウィーク日本版の記事がきっかけでした。ヨルダンで女性差別の理不尽に苦しみ怒った著者は、幼少期から学んでいたテコンドーを土台に女性専門の護身術アカデミー「シーファイター」を設立。護身術を通じて世界中の女性を勇気づけています。著者が英語ネイティブでないせいか英語は平易なので、高校英語が理解できれば(もしかしたら中学英語でも)だいたいは読み通せます。通常の紹介記事か「洋書チャレンジ!」か、いずれどちらかで取り上げたいと思っています。

『ルイ・ブライユ』山本得造・松浦麻衣

 点字の考案者ルイ・ブライユのヤングアダルト向け伝記。妻が貸してくれました。フランスの軍人が「音を点で表す」をコンセプトに作ったものを「文字を点で表す」というコンセプトにもとづいて改良。現在のアルファベット点字を作ったのでした。なかなか採用されなかったり長患いの末若くして亡くなったり、ルイ・ブライユ自身は恵まれた生涯とは言いにくいかもしれませんが、彼は無数の人たちにとっての光となりました。

『センス・オブ・ワンダー』レイチェル・カーソン

 これも「妻が貸してくれた」シリーズの1冊。自然の美しさに感動しても「わあ~気持ちいい~」で終わっちゃう私はとても著者みたいに深く自然を考察することはできませんが、自然と人間への深い愛情が伝わる誌的な文章が素敵です。

『人間をみつめて』神谷美恵子

 20年来神谷美恵子さんのファンです。

死の床の苦痛といっても、多くはそう長い間、意識されないものだ。愛する者との別れ、といってもほんとうは別れではなく、べつな状態で存在するだけなのだ。自分の生の意味といっても、自分にも他人にもほんとうはわからないのだ。その判断はただ人間を越えたものにまかせるほかないのだ──。(P.103)

 うおやま『木暮姉弟のとむらい喫茶』にも通じるこの言葉には救われる思いがしました。コスパ・タイパ・生産性至上のこのご時世にこそ、神谷美恵子さんはもっと読まれてほしいです。ただの癒しじゃない、本書のタイトル通り人間の美しさも醜さもきちんと見つめる中で生まれる思いやりのようなものが胸にしみ込むんです。

『踊りつかれて』塩田武士

 「炎上」をテーマとした、塩田氏の最新作。不倫騒ぎで叩かれて自殺したピン芸人、天童ショージ。でっち上げのスキャンダルがきっかけで芸能界から消えた天才歌手、奥田美月。彼らをネットで叩いた者たちの個人情報が突然、あるブログでさらされた──出だしはショッキングですが、各人物の想いや人柄をとてもていねいに追った、静かで熱い作品です。

美月ちゃん、悪いことばっかりじゃないし、この世の中、悪い人ばっかりでもない。必ず君のことを想ってくれる人が現れるから。一番強いのは、諦めない人だ。(P.356)

 少女時代の美月を助けた人物が彼女との別れ際にかけたこの言葉に、著者の人生観や人間観が現れているみたいで、勇気づけられる思いがしました。近いうちに本ブログでもご紹介する予定です。本当にいい作品なので、どうぞお楽しみに。


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この記事を書いた人

名もなき大阪人、主食は本とマンガとロックです。

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