2025/12/30
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ごあいさつ
こんにちは、なにわt4eです。いつも本ブログをお読みくださり、本当にありがとうございます。
読者さんご来訪ありの連続日数記録を今なお順調に更新中です! 2025年12月30日時点で321日、連続一年まであとわずか。それもこれも、「こんなん読んだで!」を訪ねてくださるみなさんのおかげです。本当にありがとうございます。
今後も楽しくてお役に立てる記事を書いてまいりますので、よろしくお願いいたします。
現在、人気記事四天王のラインナップは以下の通り。
・『レディ・ジョーカー』(髙村薫)人間とは?組織とは?
・『ここは今から倫理です』第7巻(雨瀬シオリ)なんで殺しちゃいけないの?
・『ある行旅死亡人の物語』(武田惇志・伊藤亜衣)名もない女性が残した「物語」
・『デビルマン』(永井豪)「地獄へおちろ人間ども!」
『ここ倫』第7巻と『ある行旅死亡人の物語』の順位が入れ替わりました。『ここ倫』は単行本10巻が出て完結したので、その影響もあるでしょうか。いずれその第10巻もご紹介したいと思います。
他で言うと『小説』(野崎まど)や『歌われなかった海賊へ』(逢坂冬馬)の紹介記事も最近人気。『みいちゃんと山田さん』第1巻(亜月ねね)の記事もアップ直後からお読みいただくことができて、作品の人気がうかがわれます。
成長日記21回目に至るまで
成長日記第20回と今回の間に上げた記事は以下の通りです。(全て本ブログの紹介記事へ飛びます)
・『愛するということ』(エーリッヒ・フロム)「愛は技術だ」
・『みいちゃんと山田さん』第1巻(亜月ねね)「私達の日々は確かにあったよね」
・僕らは戦争を知らない』(監修:小泉悠 まんが原作:澤田未来、まんが:ふうき)「でも平和をあきらめたくない」
フロム『愛するということ』は学生時代からの愛読書でした。人間が人間である限り、愛という問題から逃れることはたぶん不可能です。それなら愛という問題にどう向き合うか? 永遠に誰かが必要とし続ける本だと思います。
『みいちゃんと山田さん』はかなりショッキングな内容を含みますが、ただセンセーショナルに関心をあおるだけの作品ではありません。「人間が人間らしく生きていくってどういうこと?」と考えずにいられなくなる漫画です。
ハンディ版が出版されて話題の『僕らは戦争を知らない』。ウクライナやガザの戦争が終結の糸口すら見えない今、あらゆる人に読んでいただきたいと切望します。
最近響いたこの一言
『エピクロスの処方箋』(夏川草介)(←Amazonの紹介ページへ飛びます)より、大学病院を去って京都の片隅で地域密着を地で行く医療活動に従事する内科医・雄町哲郎が、妹の忘れ形見・龍之介に語った言葉です。
人の力を信じるには、世界には哀しいことが多すぎる。(P.352)
だけど誤解してはいけないよ、龍之介。無力であることは不幸を意味しない。(P.353)
確かに戦争や飢餓、災害といった大きな災いのみならず、小さなトラブルやたった一人の生死にあっても私たちはおのれの無力さを思い知らされることが少なくないですよね。命と死の現場でそんな人間の無力さを痛感し続けた雄町が、甥っ子である龍之介に語ったこの言葉には(私もそうだがお前も結局は無力な存在だ。だけど、そんな人間同士が一緒に生きていくことに幸せや生きる意味があるのかもしれないな)という思いが込められているような気がします。
事実、雄町は続けて
私がスピノザに惹かれるのも、その点なんだ。スピノザは、人間の無力は描いても絶望は描かなかった。どうにもならない世界で、それでも人間にできることは何かと考え続けたんだ。こいつはなかなか魅力的な思想じゃないか。(P.353)
とも言っています。夏川草介の作品を読むのは初めてでしたが、「読んだ方が読まないよりもほんの少しだけいい人生になりそうな気がする」という読後感でした。
あなたにとって、2025年でもっとも心に残った一言や一冊は何ですか?
2025年の記事はこれが最後です。この一年間、本当にありがとうございました。来たる2026年が、みなさんにとってよい年でありますように。
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